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原因思考と解決思考

みなさま、こんにちは

 

いきなりですが、「原因思考」「解決思考」という言葉を知っていますか

これは介護のみにまつわる言葉ではありません。

原因思考とは、原因を探し出し、

その原因を排除もしくは解決する事で問題をなくそうとするアプローチ方法です。

解決思考とは、原因には目を向けず、解決方法のみを探すアプローチ方法です。

 

これが認知症介護の現場で応用できるのです

認知症とは何らかの原因で脳の神経細胞が壊され

それによって獲得されていた認知機能が障害されて

日常生活などに支障をきたした状態のことをいいます

そういった認知症のある方を介護する現場では

原因がわからない事や訴えを解決してあげることが極めて困難な事で溢れています。

例えば、

「家に帰りたい」

「お母さんに会いたい(他界している)」

「今すぐどこかに行きたい」

「足が痛い」  等です。

 

こんな時に役立つのが解決思考アプローチです

今上げたような訴えに対して原因思考では、

「今は帰れません」

「お母さんは亡くなったんですよ」

「今は連れて行ってあげられんのよ」

「痛いのは仕方ないから先生に相談しましょうね」という風に訴えを断ち切り、

認知症の方の不穏を誘発することなってしまう可能性が高いです。

 

逆に解決思考をほんの一例ですが紹介すると、

「帰りたいですよね。自宅はどちらですか?

私の昔住んでいた場所の近所ですよ。あの辺りは何がありましたかね?」

と話を逸らしていく作戦や

「お母さんに会いたいですか。電話をかけてみましょうか。」と言い、

内線で女性職員と話をして頂いてみる等です。

ただ共感しながら傾聴する

それだけで原因を全く解決できていないのに、不安は減るから不思議です

本人の不安を解決しようとだけ考えれば、対応方法は無限に広がるのです

 

ぜひ、介護におけるコミュニケーションの取り方の参考にしていただければ…と思います

ちなみに、こういった内容を社内の研修で勉強していますとてもためになる研修です

 

多機能ホームえんより 真島